5月13日18時半、愛商連の3階会議室は予備席を持ち込んで15席満席でセミナーはスタートした。
税務署の法人課に勤務されていた生瀬税理士は、税務調査を行うにあたっての調査選定の裏話を
合理的な優先順位付けや法人のマーキングなど豊富な事例を引き合いに出しながら、
どのような情報と推理によって調査が行われているのか解説してくれた。適切な納税活動を督励するのが
税務署の本意であることが知れた。それでも意に沿わない納税対象者をあらわにする嗅覚や推理の
一端を感じることができた。
国税局で資産税の調査実務に携わっていた加藤先生は、今回の改正相続税を生きたお金を市場に流出させる、
すなわち眠っているお金や財産を顕在化させて、税金として徴収されるより生きたお金として社会に還流する、
そんなことを気付かせるように税率構造や税額控除や節税対策のベストミックスを考えることを気付かせてくれた。
大きな相続税が想定されるような人は早目に税理士に相談してそれぞれの最適ミックスを発見したほうがよさそうだ。